振袖&浴衣(ゆかた)伝統のきものいしげ
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飯沼山圓福寺五重塔完成までのブログレポート
家紋の話
 
家紋は、千年の歴史をもつ。平安時代、公卿の間で、輿や牛車、衣服に、好みの文様を用いたのがはじまりである。これが参内するときの目印となった。武家の時代には、戦場における混乱を避けるため、敵味方をはっきり判別 し、また自分の武功を際立たせ、後日恩賞にあずかるためにも、他氏とは違った”標識”が必要であった。
武勇に輝く有名紋は、羨望の眼差しで仰ぎ見られ、また手柄によって主家の紋を下賜されることもあった。一番の名誉は、朝廷からその副紋である桐の紋を賜ることであった。足利尊氏、豊臣秀吉が代表例。
戦国乱世では戦陣の功名がものをいうが、太平の世となれば家格門地がこれに代わり、それを表示する家紋は、その上下を区別する別の意味で、ますます重要性を帯びてきた。ところが、幕府は苗字帯刀を許されなかった庶民にも、家紋の使用は自由に認めた。その結果家紋は世界に類を見ない多くのすぐれたデザインが生まれた。
又家紋は、家督と同様に嫡子相続法からいって男子正嫡をもって継承するのが定法であった。次男以下、また腹違いの者が分家する場合の定紋は、出自を明らかにするため、多少デザインを変えて表示した。こうして家紋は分家のたびにふえていった。
 
 

○きものにつける家紋 ○高橋氏は、おもに竹紋、鷹紋、笠紋、柏紋
○「藤」のつく苗字と藤紋 ○めでたい松紋
○-家の精神は一家繁盛と幸福招来  ○なぜ「黒紋付き」を「石持」というのか?
○家紋には「武」のこころもある

○きものにつける家紋
紋はいずれの場合も、「女紋」をつける。

男紋(1寸、38ミリ)女紋(5分5厘、20ミリ)

家紋はもともと「家」と苗字の独自性を象徴したマークであり、家中が一つの同じ紋を使うのがたてまえである。

が、封建時代は男子専用とされていた。鎌倉時代に武家の間で女紋が生まれ、江戸時代になると、百姓町民など

一般大衆にまで広まった。

その家を代表する紋を定紋、正紋、本紋、表紋と称し、女紋はこの定紋に因んでつくられた。

現在、関東(場所によって多小異なるが)では、女紋=定紋として嫁ぐ時には、用意したきものにこの実家の紋を

入れて嫁ぐようになっている。

○「藤」のつく苗字と藤紋
「藤」のつく苗字の中で最多は佐藤氏だが、その数は190万人にのぼる。

佐藤氏についで多い藤姓は、伊藤・斎藤・加藤の順で、さらにその他を順に並べてみると次ぎのようになる。

佐藤 約190万人 源氏車、藤 このように「藤」のつく姓は500万近くにのぼる。このほか全国で「藤」のつく姓を数えると約500以上ある。そしてこれらの3割以上が藤紋を用いている。また、藤紋使用者を数えると162氏ある。このうち藤の字を姓に用いているのは25氏。他は藤姓を用いておらず、藤氏でないものが約三分の一いる。これらが藤紋を用いているのだがその代表的な例が鈴木氏である。
伊藤 70万人 庵木瓜、藤
斎藤 60万人 木瓜、藤、撫子
加藤 60万人 桔梗、蛇の目、藤
近藤 20万人 鹿角、藤、鷹の羽
遠藤 20万人 亀甲、星、藤
後藤 15万人 藤、琴柱、桐
藤井 15万人 柏、藤
安藤 12万人 藤、七つ引
藤原 10万人 藤、ぼたん
○-家の精神は一家繁盛と幸福招来
家紋は、もともと一家の繁栄と幸福招来を願ったものであり、それを家のシルシと結びつけたものである。

たとえば「--」紋であるが、木瓜は紀氏の代表紋で、紀氏とは、木氏のことである。

それを木瓜で表わしたのだが、木瓜の形は「巣」ともいわれるが、これは鳥の巣を意味していて、中心の花形は長い間に図案化されてしまったが、もともとの形はたくさんの卵が産みつけられている。

この鳥の巣によって一家が繁栄し、子孫が殖えることを願ったものである。

○家紋には「武」のこころもある
先祖が子孫繁栄を願い、一家のしあわせを願うのは当然であるが、中世以降、戦乱の中に自家の威勢を顕示し武威をほこる意味もまた家紋の中にこめられた。

たとえば「かたばみ」紋である。かたばみは元来、野の雑草で、繁殖力のはげしい草である。

それゆえ、この紋は庶民、ことに田のつく姓などに多いタンボの紋である。

いわば農民の紋ともいえる。ところが、この美しい三葉のハート形をよく見ると、葉間に剣が付いているものがある。

「--」紋である。

これは、農民の中に武士から転じたものもあり、剣の付いている紋は、彼らの「武」のこころを表わしている。

「--」は菅原氏(菅原道実=天神さま)の紋であるが、子孫が祖の梅花好きを記念して梅の花をデフォルメして用いた。

湯島天神、亀戸天神

○高橋氏は、おもに竹紋、鷹紋、笠紋、柏紋
◎もともと高橋氏は神事に仕える名族であることから「カシワ手」を打つ。→柏紋--

◎ 高橋とは神の降臨する高い柱の意味。橋とは天地をつなぐ「かけ橋」これを--=竹で表わした。--

◎ 鷹は「--き鳥」高橋家は竹を鷹の羽に置き換えた。

◎天地をつなぐ「かけ橋」の竹が「立つ」と書いて笠になる。すなわち勢いのあるかけ橋で「笠」となる。

○めでたい松紋
「--る」のをマツ、「時」をマツ、「幸福」をマツ。

意味--木を伐ることをはやすという。伐るとは縁起が悪いからだ。ことに松は神木だから「伐る」ということは避けてはやすという。

○なぜ「黒紋付き」を「石持」というのか?
それは黒田家の黒餅(白餅)からきている。

筑前福岡五十二万石の黒田様の家紋は有名な黒餅紋。

「石」すなわち「石高を多くもつ」に掛けて囃したのである。

白餅紋の紋(石持)が戦場で目立たないことから、白地に黒塗り(黒田だから黒に塗ってもいいだろうと!)になった。