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まだ駆け出しのガキの頃、商売の真髄を身をもって教えてくれた人が久しぶりにやってきた。時代が変わってもやっぱり貫くことは変わりない。

黄変抜き
その人は当時上場会社の部長。
何もわからない自分に本音で商売を教えてくれた人。

時は移り、上場会社を定年で退職し、関係の着物のお手入れ(悉皆)の仕事をしている。親から譲ってもらった着物のお手入れや作り変えをする仕事。
ものが豊富になって、新しいモノを買わなくても済む時代、いわゆる日本の精神である「もったいない」を具現化したような仕事をしている。
時代が進み、どんなに新しいものが出来てきてもやはり本業をしっかり捉えて頑張るところしかこれから先は残れない!という話になった。

私も常々そう考えているのだが、時として新しい情報に流され試行錯誤したりする。
改めていろいろな経験の末、栄枯盛衰を見てきた大先輩からそのようなことを言われると考えていることが確信に変わってくる。

当店の創業は明治16年、私で4代目。これから先も続けて行くには常々考えて最近至った考えは「続けられることかどうか?」である。
物事を決める際にはこの言葉をキーワードに照らし合わせて決めるようにしている。
時代が変わっても、自分は自分であるべきだし、どう背伸びしても結果、やれることしかやれないという現実。これを認めることだと思っている。
もちろん、出来ないことは出来ない。できることはできる。無理はしないが少し背伸びは必要。
だと思っている。

さらに創業した1883年の年表を見ると、
日本銀行開業
鹿鳴館落成
天璋院篤姫逝去

などが記されている。

改めてこんな頃からやっているのか!と思う。

さらにこの歴史の重みと先代諸氏の努力と苦労をけして無には出来ないなと考える。
さらにそんな重圧を考えるより、
単純に真っ当にお客様と付き合うことがこれからも残るための第一ファクターだと確信しています。

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