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なぜ家紋が必要か?家紋はヨーロッパの紋章と同じ役割があった。

いよいよNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」も秀吉の天下取りの時代となって面白くなってきました。
そんなわけで今日は武将が戦のときの旗印にもなった家紋のお話を少々。
家紋はアプローチによっていろいろな解釈がありますがそれはそれとして雑学程度に読んでください。
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もともと家紋はヨーロッパの紋章と同じような意味合いで家や一族をあらわす印として使われて来ました。
戦国時代の武将の旗印としても使われていました。

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五つ紋の意味
背中 →     先祖
胸   →     両親
袖   →     親戚一同
この意味が分かると、なんだか家紋を大切にしようという気になりますね。

女紋とは?
鎌倉時代の武家の時代に男尊女卑の思想が生まれ、
七去の法(ななきょ のほう)がつくられた。

その7法とは?
①親にしたがわざれば、去れ(親の言うことは絶対。)
②子なしは、去れ(嫁に来ても子供が授からなければ出て行け!)
③淫なれば、去れ(一人の夫と添い遂げられなければダメ)
④悪しき病があれば、去れ(子孫に遺伝していくような病持ちは出て行く)
⑤多言なれば、去れ(口が軽い女は出て行け)
⑥盗み心あれば、去れ(手癖の悪いのもダメ)
⑦妬み心あれば、去れ(人を羨んだり、妬む気持ちの強い女性もダメ)

この七去の法の精神は、個人よりも家を一番大事にする考え方で一貫している。
7法は②以外は、人間として当たり前といえば当たり前なのだけれど。
結構、厳しいですね。
今の時代に適用すると、離婚する夫婦増えるだろうなぁ。

何事にも去るしかなかった女性たちは女系だけの女紋を残すしかなかった。
だから結婚して行く時には、実家の紋を付けてお嫁に行くという慣わしが今でも残っていますし、
私たちも黒紋付や留袖を作るときには実家の紋を付けるようにとお話ししています。
関東では実家の紋を入れる。(一人前になると、家を背負うと言うこと)

●昔から結婚は家と家
●一人前になったしるしに着物に家紋を入れて着せた。
●成人になると紋を授けられ、立派な大人として両親が認め、家系に恥じないように、一人前になると黒紋付き(すそ模様)、色文様長振袖、総柄文様長振袖など家紋の着物を着用することを許された。
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上の左側「藤」の紋
藤棚の下は雑草が生えないことから他の追従を許さないとして、昔から武家の家に多いとされています。
伊藤さん、佐藤さん、加藤さん、などは遠い先祖が武士だった可能性があります。

もちろん黒田家(黒田官兵衛)の家紋も形は違えども、藤の紋です。

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       黒田藤巴

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