9月13日水曜日の日本経済朝刊11面にこんな記事が載っていた。
佐川急便、通販商品、後払いOK!にするらしい。
自宅に届いた商品を試してからコンビ二などで支払える。
代金は宅配業者が通販業者に代金を立て替えて、クレジットに抵抗のある消費者の便利性を高めるという。
通販では商品を確認してから購入を決める消費者が増えていてより店頭に近い感覚で買い物が楽しめるというのである。
ネット通販では主流のクレジット決済では個人情報の流出の危険をはらんでいるので代引き決済は一番分かりやすくて安全な方法だとは思うのだが。
しかし
ここまでするのはどうかな?という思いもある。
最近の通販サイトでは衣類はたくさんの写真でそのディテイルはもとより細かく説明されているし、アマゾンの書籍の一部は中身を立ち読みできるようになったものもあるわけだが、その上さらに注文してもすぐにお金を払わなくてもいいならどんな客が増えてくるか容易に想像が出来る。
自宅に商品が届いた後2週間以内にコンビニや指定銀行でお金を払うということになるようだがそれでも支払いの遅延が多く発生しそうだ。
通常は注文があった商品をお客様にお渡しして代金をその時点で頂いて商行為が成立するのだと私は思っているのだが、この方法だとお渡ししてもまだ本当に買ってくれるのか?どうか?が決まらないでいるわけだから販売するほうとすれば、なんともすっきりしない商行為となる。
買い物とは、「決心」をすることだと思っているのだが、その決心をして品物を受け取った時点でその代金と等価交換するべきだと思っている。
結果、その商品に不都合があった場合はこれは返品に値するし、返品の手間も買い手が負うべきだと思うが最初から「返品するかも知れないのでお金はすぐに払わなくてもいいですよ!」というのは商行為のモラル低下に繋がるのかも知れないと思ったりする。
何せいろいろなタイプのお客様がいますからね。
当店でも昔こんなお客さまがいました。
オーダーレンタル振袖を注文していたお客様が成人式の間際になって着なくなったので返品したいと・・・。レンタルだからいいでしょ?という具合。
オーダーレンタル振袖とは?新品をある程度着るご本人に合わせて仕立てたものになるため返品はお断りした。
お客様は神様だというが、中にはとんでもない神様もいる。
今後はクロネコヤマトも導入して来るそうだから
この考え方が常識になってしまうのか?戦々恐々として見てみようと思う。
一方的な売り手側の考えかも知れないが?