大杉神社に正五九参リに行く様になってもう何年たつだろうか?
古くから伝統ある神社仏閣には、陰陽五行説から発達した気学で、正月、五月、九月が最も神様のご利益を請けやすい月として、この月にお参りすると願い事が叶うという「正五九参り」という習慣がある。
初めて連れられてお参りしたその日に、ものすごいご利益がありその後もう十年近く続いている。
大杉神社はそもそも利根川水系の水の守り神。
その昔、現在のキッコーマンの祖、髙梨兵左衛門と茂木七左衛門の時代、当時銚子には田中玄蕃が醤油の醸造をはじめていたが、この正五九参りには競って大杉神社には訪れていたようである。
ヒゲタしょうゆの醸造を、下総銚子の地で始めたのは田中玄蕃(げんば)という人である。
元和2年(1616年)、今から384年(2000年現在)も前のことである。元和2年といえば、大阪夏の陣の翌年、徳川家康が没し、江戸を中心に徳川三百年の時代がはじまろうという時代であった。
そんな彼らにあやかろうという気持ちも少しはあるが、ずいぶんと続いたもんだと思う。
これだけ通うと、ご利益を求めるお参りではなく、日頃お世話になっている感謝の気持ちを表すというか。
日々の疲れを癒す充電の日みたいな感じで、ストレス発散になっているのだと思う。
もちろん地元の氏神様も無いではないが、この車で1時間という距離感がまたスイッチを切り替えるにはちょうど良い距離ともいえる。
神社には数多お願いすること、たくさんありそうですが。
今回は足腰にいいというおまじないの紹介です。
大碁盤:巨大な碁盤石の上に境内の小石を乗せ、この石を踏んで飛び降りると足腰が丈夫になり強固な身体になるというご利益があるそうです。
先日まで脊髄の圧迫骨折で入院していた親父を見ていて今回の正五九参りではいつも気に留めず通り過ぎていたこの石に目が留まったわけです。
何事も「信じた者がご利益を受けます」し、「信じたものが救われる」というのは人間生きるうえでの知恵ですね。