平安神宮の裏手にある聖護院のわき道を入った河道屋養老は老舗そば屋。
冬はここの「養老鍋」がとても温まる。こんな風情のある暖簾をくぐってみました。
京都情緒のあふれる佇まいで玄関までのアプローチは風流人の住む庵(いおり)を訪ねる風情。
鍋といってもふぐちりや寄せ鍋のようにぐつぐつ煮込んでいただく鍋とは違い、地元老舗の湯葉や生麩、九条ねぎなどの京野菜など厳選された京都の具材を使用していてさっと煮込んで野菜の新鮮さを味わえる。
〆はうどんとそばの両方を同時に楽しませてくれる。
味は一見家庭で味わえるようなほっこりとした味なのだが食べていくうちにいやっ違うと感じる。タイトルにも書きましたが余計な味をすべてそぎ落とした分だけ逆に奥深くいくら食べても飽きない。今はやりの味をしたそば好きは来なくてもいいですよ!うちの味が気に入った方だけどうぞという感じ。そんなわけで「媚びない味」と書いたわけです。
さすが新鮮な京野菜を使ってあるのでそのおいしさのあまり野菜はお代りをしてしまいました。